秋山 みち花
価格:¥ 900 (Book)
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おすすめ度 ★★☆☆☆
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★★☆☆☆ 2007-08-20 よくある大正復讐劇。
北畠さんの美しい絵柄に惹かれて購入。とにかくカラーと口絵、挿絵は溜め息もので作品に合っています。
ですが残念ながら、内容がそれに追いつけていない。
舞台は大正。いよいよ軍隊時代の幕開けという頃に華族・花房伯爵の一人息子として父親の後を継ぎ、
広く海運業を経営していた薫は、とある夜会でかつて親友だった男・桂木と八年ぶりに再会する。
誤解と噂から、薫の父親がかつて桂木の家を没落させたと思い込んでいる桂木は豪商に成長し、復讐せんと
様々な圧力をかけてくる。
ついには薫の体を強奪した桂木に、それでも真実を語らないと堅く決意していた薫だったが…。
今迄何度も書き流されてきた「勘違い復讐」小説で、余りにも攻めがお間抜けさん過ぎる。
薫も「なんでそこでちゃんと話し合わないのか!?」と終止イライラさせられる主役で、
ちょっといくらなんでも使い古されたワンパターンさと、登場人物のお決まりの行動や展開に退屈。
こういうドラマの場合、攻めが受けを精神的に上回っているキャラでないと、物語が白けてしまう感じ。
CROSSノベルスは全体的に暗いストーリーが多いのですが、ダークなだけでは他の山盛りの同じような
話に埋もれてしまう。余程斬新な設定や人物性を持って来ないと苦しい。
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