★★★★★ 2007-08-07 よかったです!!
遠野さんの作品を初めて情熱シリーズで読み、ついでに番外編も・・・と思って読んだ所、私個人的には、遥さんと佳人さんよりも、こちらのカップル、東原さんと貴史さんの方が萌え~でした!!ついでに・・・などと思った自分をひたすら反省!!
筋金入りの極道である自分にかかわらせる以上は、貴史にも身の危険があるかもしれないからと、わざと体だけの関係であるかのように振る舞い、貴史にも本心をつげられない東原。でも、貴史を愛しく思う気持ちがちょっとした仕草なんかに表れていて、微笑ましい。
貴史も、東原に都合のいい時だけ呼び出され、体だけを求められている(と彼は思いこんでいる)ことに深く傷つき、悩みながらも、それでもやっぱりどうしようもなく東原に惹かれていく気持ちを止められなくて、とってもせつないです。ほんのちょっとした東原の優しい仕草に戸惑いながらも。
貴史が東原のライバルに誘拐され、解放の条件として稼ぎ頭のビルを東原が丸ごと手放した事も一切話さず、「悪いようにはしないから・・・」だから黙って自分についてこい・・なーんて、東原さん、かっこよすぎーー!です!萌え~~!!
貴史は貴史で、なかなか素直になれず、意地っぱりで、似た者同士のこのカップルがなんて愛しい!!遠野さんも言っているとおり、この二人がラブラブ、幸せになるのはまだ先のことのようなので、楽しみに続編を待っています。お気に入りの一冊になりました。
★★★★★ 2006-07-10 東原×執行
遠野春日の「情熱」シリーズの番外編のあの二人が
いよいよ登場。「艶悪」から読み始めるより、
「情熱」シリーズを読んでからこちらに入った方が
より楽しめると思う。
作者あとがきに、まずは遥と佳人が出会う前の、
東原と執行がどんな事情になっていたのか。
それを抜かして先の事が書けなかった・・・
とあるように、この物語の時計は、遥と佳人が出会う数年前。
遥と佳人に接点も無く、サイドキャラとして、出てくるのが、
「情熱」シリーズファンの自分としては、密やかなお楽しみ
だったりもする。
東原も執行も表面ではクールな関係を装っているが、その実
出会った瞬間から、互いに強く惹かれあう様が描かれている。
この続きを執筆予定もあるそうなので、非常に楽しみである。
★★★★★ 2006-07-09 大好きだぁ!
情熱シリーズ番外編は、貴文・東原の過去から現在に至るまでのあらゆる出来事を記した一冊。
二人は違う世界に棲む者同士、おまけに相手は同姓でも有り、相手の事をを思うが故に悩んだり我慢したり・・・葛藤している。
そんな自分自身に反発を覚えながらも貴文が、東原が、惹かれて止まない胸の内がしっかりと描かれている。
貴文は時に体だけが目的のような余りな扱いに涙したり、実は自分を想っての事などとはつゆ知らず我慢を重ね、
東原はいつの間にか気づかぬうちに心を奪われ、ふとした瞬間貴文を想い頬を緩める。
だが少しの油断が足元を掬い、ともすれば命さえ危ぶまれるそんな立場の東原には、どんなに貴文を想っていても甘い言葉さえ気安く吐けない。
だが貴文の危機?を救う為に、東原がビルごと一財産を手放す様は天晴れで、語らずとも思いの深さを伝えてくれた。
遠野氏は水を得た魚!のごとくのびのびと、このシリーズを自信を持って描かれていると伝わってくる。
大好きなシリーズの番外なのでこちらも真剣、一字一句見逃すまいと活字を追った。
読み終えた今、このシリーズをまた一番初めから読み直そうと思い立った。
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