★★★★★ 2007-04-05 シリーズの中で1番好き
情熱シリーズの3作目です。青年実業家の遥と元やくざの親分の囲われ者で今は遥の秘書をしている佳人とのお話です。
1冊1冊完結してますが、遥と佳人の愛の軌跡を見るにはやはり1作目から読んだほうがいいと思います。
今回は、佳人の高校時代の知人で今は麻薬取締官となった赤坂がでてきます。はじめは、遥を空港に迎えに行ったときに会います。そして、次に香西(佳人を囲っていたやくざ)の船でクルージングに行ったときに再会します。赤坂は、単独捜査で身分を偽って長田というやくざに取り入っていました。そんな赤坂の様子を心配する佳人と、佳人の変化に気づき、理由は聞かないで見守る遥。
このお話読んでいてずっと思っていたのですが、もう、遥と佳人は熟年夫婦にしか見えません。言葉で語らずとも目や態度で語るみたいな。佳人は、古きよき時代の良妻そのもの。ひかえめだけど、芯は強い。そして亭主関白な遥。
赤坂事件を通してさらに2人の絆は深まった模様です。
そして、この巻には、遥と親しいやくざの東原と弁護士の貴史の短編ものっています。
情熱シリーズは次の4作目で最終巻となっています。4作すべて読みましたが、個人的にはこの3作目が1番好きです。
★★★★★ 2006-05-24 じっくり読んでください。
遥と佳人の関係が紆余曲折があった分、安定してきたみたいです。遥が佳人のためにさりげない優しさを随所に見せたり、相変わらず ぶっきらぼうな物言いはしていますが、佳人は本当に愛されてるんだなと。東原と貴史の関係は、惚れた相手が悪い分だけ惚れてしまった性が見ていて歯痒いなと思う半面、東原の計算高さと不遜な振る舞いがまかり通るもんなんだと感じました。貴史のこと、かなり手放さずにいるから…どちらかが折れるまで本音は聞けないなも。
★★★☆☆ 2004-06-08 シリーズ3作目
「情熱シリーズ」の3作目です。
前作を読んでいないとちょっとツラい思います。
遥と佳人の、つかず離れずのような繊細かつ、触れ合ってしまったら隙間もないくらい溶け合う二人の関係が、今回も静かに描かれています。
なんでもない日常生活を穏やかに、そして、情熱的に過ごす二人の様子が何だか一番ほっとするような気がします。
勿論、まだ出来上がっていない東原さんと貴史さんカップルもちょこっと載ってます。9月にドラマCD、晩秋に4作目が出ます、遠野さんの中でも人気の高いこのシリーズ、遠野作品にまだ手をつけられてない方や、染み透るようなBL小説を読みたいという方にオススメ入門編です。
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