★★★★☆ 2006-12-22 極道ものと言っても…
30過ぎのヤクザの芦澤と29のテーラー榎田のお話。どちらも年齢よりは若めな印象を受けました。でも、さすが中原さん!オヤジを書かせたら右に出る者はいないのでは?芦澤がいい味出してます。人生の裏と表を知って、虚しさを感じながらもうまく生きている芦澤と、芦澤につっかかり、結局いいように扱われている榎田という感じでしょうか。ヤクザものですが、テンポは明るい感じ。ドロドロしてません。小道具使ったあたりはヤクザっぽかったのかな?
ただ、展開が早い!テンポがいいのは良いことなのだけれど、あれよあれよという間に読み終わってしまいました。もう少し心理描写を掘り下げて書いて欲しかった…
軽く読める一冊です。
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