★★★★☆ 2007-03-10 1冊で4つ美味しい!
イタリアの一流インテリアメーカー日本支社長であるアルベルトが、エビス・グラフィックスの
階下に在るオープンテラスで働く凛々しいギャルソン、東城への深く一途な愛情を貫き、
何度も何度もつれなく振られながらも、想い続ける「大人の片思い」を語ったシリーズ2。
ようやく結ばれるも、何故か冷たく豹変する東城「ユキ」への驚愕と失望のままに、
全てのスケジュールを押してベトナムへと想い人を追いかけるアルベルト。
そのエピソード自体はほとんど半分で次巻へと続いている状態なので、速攻3巻を購入してしまう事
間違いなし。むしろシリーズ2と3は一気買いする事をオススメ。
また、残り半分はシリーズ1で主演した久家と益永のそれからの物語。こちらも見逃せない!!
珍しく久家視点で語られている部分も多く、益永への彼の傾倒ぶりが如実に伝わって来るのも微笑ましい。
特に楽しかったのが、メインでは無いながらも強烈な存在感を持つ、天才デザイナー谷地猛流の登場話。
いつもは益永を振り回してばかりの久家が、珍しく心を許す兄貴分谷地に、益永との大切な週末デートを
邪魔され、一生懸命フォローしようとする姿は思わず「可愛い…」と笑ってしまう。
一方、益永視点の話では、特典CDに収録されている初クリスマスイブストーリーが。
まだ稚拙ながらも子供のように純粋にお互いを思う久家と益永の不器用な聖夜描かれている。
ショート漫画は綿貫×狩野。谷地視点の久家×益永も有り、実に色々な面で楽しませてくれる一冊。
余りにも谷地が優しく子供カップルを見守っているので、彼の物語も早く読みたいと切望してしまう。
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