★★★★★ 2007-03-10 派手なマンガの作者は地味で内気
真実の愛を求めてさまようド派手な女性、姫女苑麗奈を主人公とする大人気恋愛マンガ「愛なら売るほど」の作者立花キャンディは、実は内気で地味な藤野泉。(このシリーズ前作で名前だけ出てきたとき、なぜか姫女苑麗奈ばりの、派手な女性作者を想像してました。)
職業を隠して、高校時代の同窓会に出席した泉は、10年も変わらず思い続けた初恋の相手飴屋と再会するが、作者とは知らずに「愛売る」をけなす飴屋の言葉に、ショックを受ける藤野。でも実は飴屋も・・・
というわけで、目つきの悪い編集者橘、寡黙なコンビニ店員小谷いろいろ取り混ぜて、話は進みます。後半の「愛ならいらない」は、橘と小谷の話。この話も良かったです。
★★★★☆ 2006-10-26 さすが、うまい!
うまいんですよ、榎田 尤利 という人は!
文章が、するする~~っと入って来るカンジ。
漫画家シリーズってことでしたが、今回は主人公たちのもっと違う性格を予想してたので、ちょっと星を一つ減らしました。魚住君シリーズを、初めて読んだときのような斬新さはないです。でもやっぱり面白い!
また、気が弱い漫画家&世話したくなる攻め男、ってカップリングです。
学生時代から好きだった男・飴屋に、同窓会で再会。
偶然、同じマンションに引っ越して、嬉しいけど正体を話せないから困る。
そうこうしてるうちに、いつの間にか飴屋も「愛売る」の隠れファンになっていて、最近ふらふらになっている泉が気になって仕方ない(修羅場中なんですね)といった、王道?のすれ違いラブです。
でも中篇なんですよね。残り半分は、傲岸不遜な担当編集者・橘と、泉のマンションの1階にあるコンビニで働いている、謎の男・史織のお話です。
>>もっと詳しく見る