★★★☆☆ 2007-03-25 お決まりパターンと思いきや。
相変わらずの極道×警察官エリートの贖罪プレイモノ…と思いきや、
主人公の警視天城が清廉で強く、一途で前向きな性格であるキャラクター性で
物語の陰鬱さを救っている。
攻め側の極道である武内組長からの視点で、天城への想いを不器用に語られている
部分が多いのもとても良かった。
武内の右腕である近藤や、天城の部下戸沼刑事の存在にも心癒されたし、
一見よくある極道×刑事モノと思いきや、一本筋が通った内容だった。
最後に天城が選んだ道は、他のBLヤクザモノでよく有るラストパターンだが、
彼の地位の高さや、一方的に武内に流されたのではなく、あくまで精神的に二人は対等であり、
天城が自身で歩き進んで行くスタイルは凛々しくて、読後感が心地良い。
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