★★★★★ 2007-01-31 切なさでは王道。花嫁モノではひねりあり。
寺島伯爵が使用人に生ませた子供・春臣には、爵位を継いだ腹違いの兄・一嗣、女として育てられた次兄・春海がいる。密かに思いを寄せていた恭也が春海を娶ることに。使用人として付き添った春臣は、初夜を拒否して自殺未遂を起こした春海に代わり、夜の花嫁となる。
よくある男だけど花嫁モノに、ひとひねり加えた作品。
かなり薄いので、最後の方にきても進展しない話に不安が募りましたが、無事枚数内でボリューム不足を解消。読み終わってみると、これ以上の展開は過剰になっていたと思われるので、絶妙なページ数という気がしてくるのが不思議です。
純情少年の切ない恋模様。単純明快に楽しみました。
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