誘惑の甘い航海

あらすじ
親友に裏切られ、無実の罪で大学病院を追われた栖原尚之は、豪華客船レディ・アリス号の船医となった。傷つき、仕事にも人生にも疲れきっていた尚之に「この船に乗っている間だけ、恋をしてみないか？」と甘く囁いてきたのは、王族のように優雅なハンサム、レナード・ウィンスローだった。強引なセリフに、最初はレナードを拒んだ尚之だったが、情熱的なレナードに身をゆだねる行為は、蜜のような蠢惑に満ちていた――。
クールな医師と謎めいた大富豪とのロマンティック・ストーリー。

感想
非日常な豪華客船、富豪で金髪のハンサム、彼からの甘い言葉に、毎日届けられるバラとレモンの花…など、うっとりしてしまう１冊です。
最初は拒絶していた尚之が、段々と恋心を自覚していくが、レナードにとっては一時の戯れに過ぎないと思い込み、気持ちを抑えこみ離れようとする展開が切なさがあって好きでした。もろベタだが、思い込みですれ違ってしまう二人…というのはやっぱり胸がきゅーとなっていいです。ハイパーなので、エッチシーンも多いです。