★★★★★ 2008-08-16 見事
個人的な意見ですが、山藍先生は絶対に歴史物がいい!
登場人物に加味される彼女独特の香り立つような品位が、自然にしっくりします。
本書も調度小物に至るまできっちり調べて表現されており、BL小説を読んでいて時折感じる稚拙さやイライラ感が全くありません。
こういう気配りが出来るのがトッブゆえなんでしようね。
人物描写も少ない言葉で、すっと深くえぐっていつのまにかこちらの心に浸透して来る。しかも,官能小説と銘打つだけあって絶え間ない濡れ場を重ね乍ら,きちんと関係性や心情変化が語られて行く。最後の爽快感も希有。
ジャンル分けなしに、もっと評価されて良い作家だと思います。
★★★★★ 2007-09-24 官能の極致
山藍先生らしいエロスに溢れた作品です。
美しい綾王は存在するだけで男達を虜にするのです。
よく考えつくわ~と思う程の無体をされる綾王が健気で哀れですが、それも仕方のない事かもと思ってしまいます。
美しさは罪・・・そして責められるのが似合ってしまうのですから。
久々に耽美を堪能させて頂きました。
★★★★☆ 2007-07-21 昏く甘美な王朝風SM
そのあまりにも激しい官能の描写にかなり衝撃を受けるが、妖しい美しさも放っている本書。あいかわらず、品位があり、たぐいまれな美貌の持ち主が受け身かつ主人公であるところがいい!表紙のイラストも素敵です。ただ(作者が)虐めすぎじゃないか?と思う部分もあるけれどね。使いまわされた表現ではあるが、禁断の果実の味、です。
★☆☆☆☆ 2007-05-30 沈美~?BLって…(-"-;)
確かに男色が堂々と出来る時代のストーリーですが、兄弟の誤解ならもっと早く解けて良い筈だし、その機会は猶子後に元信が話せば良い事。表紙と時代に惹かれ初めて男色物を読みましたが良さが解りませんでした。やっぱり男女の方が好きだから、男同士の恋愛が好きな人には面白いんでしょうね…んじゃ読むな?!
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