★★★★★ 2008-10-08 気持ちをメインに書いたアラブもの
いわゆるアラブもの。
でも、テンプレなアラブものではなく、傷ついた魂同士の、お互いを思いあう気持ちのすれ違いがテーマで。
すっごく良かったです。
かと言って、アラブもののポイントである「攫われ陵辱」「監禁される」は押さえています。
雪彦(受け)は、血のつながらない兄サリフ(攻め)から求められて関係を持ってしまうのですが、サリフは全ての国民が次期王に望む正統な王子だったため、序盤で二人は引き離されてしまいます。
ここからが、このサリフの切ないところなんですよねー。完璧に見える王子の、実は誰よりも寂しい魂が求めるものは。
上田規代さんの上品なイラストも、このお話にとても合っていました。
★★★★★ 2008-08-08 心温まる、砂漠のお話。
【あらすじ】母の再婚によって、中東アルラート国の王族となった坂下雪彦。血の繋がりがないことで、義兄弟たちにいじめられる日々を過ごしていた雪彦を救ったのは、第二王子のサリフだった。ある日、サリフへの想いが恋心であることに気付いた雪彦だったが、身分違いだと諦めようとしていた。だが、サリフが20歳の誕生日を迎えた日の夜、屋敷にやってきたサリフに雪彦は無理やりだかれてしまう。この関係はサリフの為にならないと思いながらも、逢瀬に溺れていく雪彦。そして、ある事件をきっかけに日本への帰国を決意したのだが・・・。【感想】久々に心にぐっとくる一冊でした!!「後日談が読みたい~」と、ちょっと物語が膨らみそうな気がするラストが惜しい気がするのが少し残念でした。ですが読み終わった後はすごく充足しましたよ!!心が温まりました。交差する気持ちがとても心地いいんです。ぜひオススメです!!
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