価格:¥ 590 (Book)
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おすすめ度 ★☆☆☆☆
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★☆☆☆☆ 2008-02-19 もう少し…
正直、どこから突っ込んでいいものやら分からなくなる程突っ込み所が満載だと思った。
この作家さん、設定は王道というかハーレクインな話が多いのだけど、その設定が活かしきれていないというか、穴だらけでぶち壊しているというか。
吸血鬼で伯爵の受は、財産相続の条件を満たす為に執事の攻と契約結婚をするが、財産を狙う叔父によって受は囚われ、叔父と共に現れた従順であったはずの攻に陵辱されるという、ある意味お約束を踏んだ下克上話と言えるのかもしれない。
だけど、まず聞きたいのはこの家の家系図はどうなってるのか。受の両親である吸血鬼と人間の間の結婚で人間界における婚姻届は存在するのか。一応、不老不死扱いである吸血鬼なのに、人間界の戸籍が存在するのか。人間である母方の親戚と交流がある上、吸血鬼である受の財産が、どういう法的根拠で未婚を理由に叔父に渡るのか。いくらBLはファンタジーで、なんちゃって設定が許されるとはいえ、既に執事との結婚までにこのあたりの疑問の山が生まれ、話が進めば進むほど、理論的物理的矛盾がてんこ盛り。
また、受の性格が「周囲から理解されない不幸な自分」に自己陶酔しているように見えてしまって、かなり鬱陶しく思えました。
まあ、Hシーンがたくさん入っていれば細かい所は気にならないという、ハーレクイン設定・下克上のエロが読みたい方や、矛盾箇所が探しながら読みたい方には良いかもしれないですが、個人的にはヤッてるだけの男性向けAVのようなHシーンに萌えない。
そして、ストーリーの展開はもちろんですが、もう少し、初期設定を練り上げて話を書いてもらわないと物語として読めないので星1つになりました。
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